福井の競馬フリークたちのためサイト「競馬鹿.tv」 福井の競馬ファンによる高級紳士倶楽部(新・競馬鹿人生)
競馬鹿.tv facebook YouTube / 競馬鹿.tv ページTOPへ
What's 競馬鹿TV ?競馬鹿ランキング競馬鹿ビデオ
今週の予想レース先週までのランキング今週の動画一覧全員の予想競馬鹿ブログ過去ログ「競馬鹿人生」競馬鹿POG競馬鹿リンク集お問い合わせ
競馬鹿.tvYouTube 競馬鹿.tvfacebook 競馬鹿.tv
JRA
cheltenham software福井のボクサーパンツ専門店「Rana Nina(ラーナ・ニーニャ)

過去ログ「競馬鹿人生」

福井の競馬フリークたちの集う高級紳士倶楽部

みやっちとぐっさんの競馬鹿人生

昔、投稿天国でかな〜りマニアな競馬コラムを書いて、 かな〜りマニアな人のみにウケていた、『競馬のけ』の作者、“みやっち”。 そのコラムを通じて知り合うことになり、毎晩のように競馬談義に花を咲かせる お好み焼き屋、“ぐっさん”。 二人の「福井の隠れ競馬ファンと知り合って、競馬のロマンについて語り合いたい」という、 たったそれだけの想いで始まったこのサイト「競馬鹿人生」。 今夜も ぐっさんの店で競馬談義が始まった!

JRA
次の半世紀へ!
金沢競馬場
金沢競馬も遊びに行こう!!

Wクロス氏の競馬鹿ブログ / 魂のベストバウト
W君の打倒JRAは必見!

 

福井の競馬ファンに捧ぐ
Wクロスの“競馬鹿人生”
第65話 「地方競馬場巡り〜荒尾競馬場〜」
(2005/8/26 PM8
:45更新)

昔、投稿天国でかな〜りマニアな競馬コラムを書いて、かな〜りマニアな人のみにウケていた、『競馬のけ』の作者、“みやっち”。
そのコラムを通じて知り合うことになり、毎晩のように競馬談義に花を咲かせる、お好み焼き屋、“ぐっさん”。

二人の「福井の隠れ競馬ファンと知り合って、競馬のロマンについて語り合いたい」
という、たったそれだけの想いで始まったこのページ。
今夜も ぐっさんの店で競馬談義が始まった。

福井から実に900km。

熊本県、とはいっても隣が福岡県大牟田市の

熊本県荒尾市にある荒尾競馬場に今回初めて訪れました。


荒尾競馬というと、代表的な名馬として上げられるのはアラブの2頭、

ダイメイゴッツとコウザンハヤヒデ。

2頭ともアラブの日本ダービーと呼ばれた、楠賞全日本アラブ優駿を制しています。

兵庫や福山の馬が圧倒的な強さを誇っていた時代に、九州の馬が勝つことは大変なことだったのです。

最近では、連勝の日本記録を目指したキサスキサスキサスや、馬体重339kgでデビューした

「ちびすけ。」ことニューシティーピースなど、個性的な馬たちが現れています。

中央競馬や、九州以外の地方競馬との交流がほとんどないですが、

逆に古きよき「草競馬」の雰囲気を残していそうな競馬場、それが荒尾競馬だと思っていました。

荒尾駅です。随分小ぢんまりとした駅でした。昭和で時間が止まった感じです。

荒尾駅前のバス停にでかでかと掲げられていた看板。「海と緑のファミリーレジャー」

 

荒尾駅からは無料送迎バスが出ていますが、時間がまだ随分あるので競馬場まで歩いていくことにしました。
駅から車で5分という距離なので、歩いてもそう時間がかからないはずです。
しかしとんでもない暑さです。北陸と違って空気がカラッとしたものですが、
その分ストレートに直射日光が降り注いで、暑いというより熱いという感覚です。
オーブンで焼かれている感じすらします。

歩いて10分、競馬場の入り口に到着です。まだ人はまばら。

 

今日は先着入場者200名に、「日高昆布」がプレゼントされる、ということだったらしいのですが、
当然そんなことは私は知らずに、でかい昆布を渡されて困惑してしまいました(笑)
しょうがなく、近くにいた見知らぬおじさんにあげました。だって荷物になりますしね……。
福井まで昆布をぶら下げて帰るわけにもいかないですからね(苦笑)

 

 


コースは1周1200m。直線は220mと短いですが、思いのほかバックストレッチが長く、騎手の仕掛けどころが難しいのではないでしょうか。
砂の色が、グレーではなく赤茶色っぽいですが、時間が経つごとに表面が乾いて白っぽくなっていきます。ですから、散水車が小まめに散水していました。

 

スタンドは、ほとんど改修されることなく昭和からそのままの姿ではないでしょうか。海に面しているので、潮風の影響か柱の表面などが錆びていました。

 


場内には、「競馬レースの流れ」が図で示されていました。馬の体の見方まで示してあったのには驚いた。
その横には、「払戻金の計算方式」が掲示されていましたが、これを何人の競馬親父オババが理解できるのだろうか・・・・(笑)

今日は、めったに入らない「特別観覧席」に入ることにしました。席料500円。ここから見る景色が素晴らしいという話を聞いたので、そりゃ入らないわけにはいきません。

 


そこから見えた眺め・・・真正面には有明海が広がり、
1コーナー奥には島原半島の雲仙普賢岳が頭を覗かせている。
沖をのんびりと船が航行していく……。
全国の競馬場は数あれど、景色の美しさと言う点では
荒尾が日本一といっても言い過ぎではないかもしれません。

少々おなかが空いてきたので、早速競馬場グルメを楽しむことに。
今回一番食べたかったものが、2階の立ち食いコーナーにある「ラーメン」。
九州らしくとんこつラーメン。これがうまいのなんの……。
これを食べただけで荒尾に来た甲斐があったってもんです。

 
パドックの掲示板は、馬名表記や馬体重は黒板でチョーク書きしているもので、レースごとに黒板を回転させて書き直すという、日本ではここでしか見られないものです。


第1レースは外で見ることにしました。
ふと見ると、お客さんはスタンドの日陰の下で観戦していて、日なたには出てきません。
やっぱり地元の人といえども直射日光は避けたいのでしょうね。
1レースは3番人気の7番ミッチーネオンから馬連3点流ししましたが、
何とミッチーネオンはブービー。いきなり外れたので少々へこみます・・・

しかし歓声のボルテージがちょっと凄いですね。さすが元炭鉱城下町。山の男たちの気質が残っているんでしょうか。

気を取り直して第2レース。
ここは5番のミッドナイトナース。中央からの移籍初戦ですが、
能力差で何とかしてしまうと思い、馬連、馬単を5番から総流しで勝負。
そしたら見事に5番が圧勝し、馬券もダブル的中!お昼ごはん代ぐらい儲かりました。

早速、何か食べようと思い食堂に行き、選んだのがちゃんぽん。
これが具沢山で、凄くおいしかった。九州はラーメンといいちゃんぽんといい、
麺類のおいしいところだなと改めて実感しました。

しかし……、それから馬券が全然当たらない。かするけど1・3着とか2.3着とかが多く、

次第に机の前には外れ馬券とヤケジュースの紙コップが増えていきます。

外の景色を眺めていると、干潮なのか広大な干潟が姿を現し、相変わらず沖をのんびりと船が通り過ぎていく・・・

悪い流れを断ち切るため、メインレースまで馬券を買わないことに。メインレースで勝負だ!

今日のメインレースは、アラブ系A1級の「オーガストカップ」(1400m)

9月7日に行われる「アラブ大賞典」の前哨戦としての位置づけがあるレースで、

荒尾のアラブの力関係を図る上でも重要なレースです。

出走メンバーは、

1枠1番 ハイメーカー 父ダンディーバトラー 母ウインドハート 母の父トキノモナナ セン7歳 67戦32勝 父ダンディバトラーは佐賀で活躍。
ハイメーカーの生産地は「熊本県菊池郡西合志町」。
地元熊本生まれの生粋の九州産馬です。
斤量が気になりますが、前走からの巻き返しを図ってくるのは必至です。





2枠2番 ホーエチャンピオン 父ホーエイヒロボーイ 母ハイトウザイ 母の父サンコオーテツト 牡10歳 81戦17勝

父ホーエイヒロボーイは南関東で18勝。
サラブレッド相手の報知グランプリカップを勝ちました。
種牡馬としては現役最強アラブのスイグン(福山)などを輩出しています。
ホーエチャンピオン自身も、98年のセイユウ賞(盛岡)を勝ち、
その後も全国交流級の重賞で常に好勝負してきましたが、
さすがに衰えは隠せません。入着まで。


3枠3番 モナクラムセス 父ニホンカイユーノス 母ヒカサクイーン 母の父ミクニノホマレ 牡5歳 47戦14勝

父ニホンカイユーノスは、今は亡き益田競馬でデビューし連戦連勝。
園田に移籍してからも重賞を勝ちまくって通算30勝。
実は、私がアラブ競馬を知るきっかけとなったのがこの馬でした。。
母のヒカサクイーンは兵庫で59戦27勝。
全日本アラブクイーンカップ連覇などの輝かしい成績を上げた名牝
(その4代母が何と159戦全敗というハルウララもビックリの成績を残して
なぜか繁殖入りしたサシカタというのは一部マニアでは有名な話)で、
モナクラムセスはアラブの「良血馬」A'82「うことになります。
福山からの転入2戦目で勝利なるか?


4枠4番 ヒットイットアップ 父オカノヒリュウ 母リバティハート 母の父イムラッド 牡4歳 26戦7勝

父オカノヒリュウは兵庫で40戦24勝。
ヒットイットアップはこれが福山からの転入初戦。
以前一度交流競走で荒尾を走りましたが惨敗。
荒尾の砂は果たして合うのでしょうか?



5枠5番 スズノウィンディ 父ビソウサウス 母ロイヤルウィンディ 母の父マルトヨフリー 牡6歳 44戦7勝

父ビソウサウスはその父がサラのサウスアトランティック(Mill Reefの直仔)。
鞍上は昨年荒尾でデビューした女性騎手の岩永千明。
近4走は成績不振も、今回は軽い斤量を味方につけるかも?



6枠6番 コウザンシンオー 父ミスタートミカワ 母クインリーダー 母の父アリバラット 牡7歳 48戦25勝

父ミスタートミカワは南関東で31戦12勝。
母系をさかのぼると、10代母に小岩井農場にサラブレッドの基礎繁殖牝馬として輸入された
「アストニシメント」の名があります。
1400m戦は6戦5勝と抜群の相性を示しており、
今回もライバル視されているのがハイメーカーぐらいで、不動の本命といえるかもしれません。




7枠7番 ビショウザン 父ローゼンホーマ 母グレナオーカン 母の父タガミホマレ 牡7歳 99戦8勝

父ローゼンホーマは福山競馬史上に残る名馬で、
通算成績41戦34勝(2着6回 3着1回)、
デビュー以来40連対という素晴らしい成績を残しました。
福山競馬では、彼の功績をたたえて「ローゼンホーマ記念」というレースがあります。
母系に目をやると、日本競馬史上に残るアラブの名馬「セイユウ」の名が出てきます。

 



8枠8番 ホーエイホームラン 父ホーエイヒロボーイ 母ホーエイルビー 母の父アリバラット 牡6歳 43戦11勝

母ホーエイルビーにはほとんどホーエイヒロボーイが種付されていて、
どの産駒も堅実な成績を残しています。
ただ、佐賀から荒尾に移籍してからは結果が残せていません。ここでは苦しいか。

 

 


8枠9番 フジキセンプー 父トライバルセンプー 母イブキスガタ 母の父トスター 牡7歳 75戦13勝

トライバルセンプー(父がサラのPrincely Gift系トライバルチーフ)産駒らしく、
13勝のすべてが先行押し切り。
ただ、ここ数戦は先行しても力尽きる、
あるいは先行できずにそのままといったレースが続いています。
まして高知からの転入初戦では、苦しいかと思われます。

 

 

断然の人気は6番のコウザンシンオーで、続いて1番のハイメーカー、3番モナクラムセスと続きました。

1-6の馬連複は何と1倍台のオッズ。一騎打ちムードですが、得てしてこういうときは2頭で決まらないもの・・・

迷った時はBOX馬券で勝負!1.3.4.6の馬連ボックスでどうだ!

レース開始。軽量を活かして5番スズノウィンディが先行するも、

すかさず1番ハイメーカーが並びかけていく。本命のコウザンシンオーは離れた5.6番手を追走。

「おいおいおい、そんな位置で前に届くのか?」といった雰囲気が場内に流れ始めます。

しかししかし、3コーナーを過ぎたところでコウザンシンオーがロングスパートを開始!

どっと盛り上がる場内。見る見るうちに先団に取り付き、

4コーナーを過ぎて最後の直線では他馬をあっという間に突き放し、そのまま独走!

4馬身5馬身と差を広げて圧勝ゴールイン!!さあ2着はどうだ!?

 

・・・・あ、1番が5番に交わされてる。 5番は1円も買ってない・・・・終了。

結局悪い流れは最後まで断ち切れませんでした(涙)

 

 

荒尾競馬は馬券予想が難しいところでした。

でも、場内の食べ物はおいしいし、何より特別観覧席から見る景色は最高でした。

それだけでも、荒尾まで出向いた価値がありました。

荒尾も赤字が続いているようですが、何とかがんばって存続してもらいたいですね。

 

 

戻る

copyright 2024 Keibaka.tv.all rights reserved.
powered by cheltenham company