昔、投稿天国でかな〜りマニアな競馬コラムを書いて、 かな〜りマニアな人のみにウケていた、『競馬のけ』の作者、“みやっち”。 そのコラムを通じて知り合うことになり、毎晩のように競馬談義に花を咲かせる お好み焼き屋、“ぐっさん”。 二人の「福井の隠れ競馬ファンと知り合って、競馬のロマンについて語り合いたい」という、 たったそれだけの想いで始まったこのサイト「競馬鹿人生」。 今夜も ぐっさんの店で競馬談義が始まった!
とうとう「チーム一期一会」も開催! |
福井の競馬ファンに捧ぐ
最近更新してなかったんですが、あの馬の2着が勝ち上がったので、 |
新馬戦をスピードの違いで逃げて勝ち、2戦目のデイリー杯では後方一気も届かず2着、
3戦目の東京スポーツ杯では中団からアタマ抜け出し2勝目。
「クラシック候補」と騒がれたのもつかの間、4戦目のラジオたんぱ杯では後の菊花賞馬ザッツザプレンティの7着に屈し、
年明け1戦目京成杯で、あのサイレンススズカの甥、スズカドリームの11着に。その後骨折が判明し、約9ヶ月の長期放牧に入ったのでした。
1年後、ターフに戻ってきた彼は、いきなり中山金杯に登場。しかしかつての人気はなく、それに比例するように着順も伸びず。
5月の金鯱賞に登場するまで6戦を消化していました。それまで掲示板に載ったのは4着が2回。馬券に絡むことさえありませんでした。
タップダンスシチーにとっては“凱旋門賞の前哨戦の前哨戦”。
ザッツザプレンティ、アドマイヤグルーヴ、スティルインラブにとっては“覇権への布石”。
どの馬とっても大事な一戦となる、今年の金鯱賞だったと思います。
結果は皆さんご存知ですが、あのとき「そんなのに詰められんなよなー」と確かに思っていました。タップ、薄氷を踏むアタマ差の勝利。
その、タップに薄氷を踏ませた張本人こそ、今年の関屋記念優勝馬、ブルーイレヴンだったのでした。
血統表です。
ブルーイレヴン | サッカーボーイ | ディクタス | Sanctus | Fine Top |
Sanelta | ||||
Doronic | Worden | |||
Dulzetta | ||||
ダイナサッシュ | ノーザンテースト | Northern Dancer | ||
Lady Victoria | ||||
ロイヤルサッシュ | Princely Gift | |||
Sash of Honour | ||||
ヘイアンリリー | シンボリルドルフ | パーソロン | Milesian | |
Paleo | ||||
スイートルナ | スピードシンボリ | |||
ダンスタイム | ||||
エゾノビュティ | サンプリンス | Princely Gift | ||
Costa Sora | ||||
エゾハマナス | ハードリドン | |||
ハナカンザシ |
サッカーボーイといえば、ナリタトップロード、ヒシミラクルというG1馬を立て続けに送り出した、今ではステイヤー血統となっています。
自身はマイラー色の強い馬というイメージがあります。といっても、オグリキャップにやられた1988年の有馬記念では3着まで来ています。
だから、2400mのダービーを大敗したからマイラー、という結論は早いか、と思います。
ディクタスはマイラーで主に勝ちましたが、その父Sanctusはフランスダービー馬。さらに母父Wordenは2000m〜2800mを得意とした馬。
サッカーボーイの母父は泣く子も黙る日本の大種牡馬・ノーザンテースト。
だから、サッカーボーイ=マイラーという血統ではない、と言えます。
さてブルーイレヴン。そのサッカーボーイの血を受け、
母父からは名競走馬にして名種牡馬のシンボリルドルフ。長距離砲かと思いきや、使われたレースは頑なに1600m〜2000mまで。
果たしてPrincely Giftクロスがそうさせているのか、サッカーボーイのスピードだけを受け継いだのか。
ちなみにお母さんのヘイアンリリーは1戦しただけで繁殖に。ブルーイレヴンは3番仔です。兄弟で目を引くのはいません。
ではヘイアンリリーの牝系に活躍馬はいるか、というと、残念ながら……。
ただ、馬主さんはあのクロフネ、キングカメハメハの金子真人さん。何か光るものを持っていたのでしょう。
ちなみにネーミングは「サッカー」と、ネーミング当時のワールドカップにかけて「青の11人」。
つまり日本代表の11人ということだったんですね。
その11人が今夜中国でアジアの覇権をかけて中国チームと対戦します。
アウェーの、反日の声に負けず、ブルーイレヴンのように勝って欲しいですね。
さて、その結果は今夜。
あ、ブルーイレヴンの下は父がマヤノトップガンです。来年POGで獲ろうかな。