トップガン みやっち。 ディープ！	マックイーン ぐっさん。 ディープ！	ブルボンひろき。 インティ！	マトバつね。 キッチョウ！	クリスエス ケン坊。 ディープ！
ライデンWクロス。 ジャパン！	ピースかずき。 ブレーヴ！	ブライアン やまりん。 キッチョウ！	オペラオー おさる。 ディープ！	ボーイまこと。 インティ！
ローレル ヴァイデン。 ディープ！	スペシャル ユーイチ。 ディープ！	ジャスティス 大智。 ディープ！

かの英チャーチル首相は言いました。
「一国の宰相になるよりも、ダービーのオーナーになるほうが難しい」
と。そのくらい、馬主ならばそして競馬関係者ならば一度は獲りたいと渇望する「ダービー」。全世界で競馬は行なわれていますが、各国とも、ダービーのときほど盛り上がる日はない、と言っても過言ではないでしょう。本場イギリスでは「The Derby」と呼ぶほど。いかにこのレースを特別視しているかがわかります。それほどまでに、「ダービー」というレースは名誉あるレースなんです。

初めて行なわれたのは１７８０年。ダービー卿が運営するエプソム競馬場で１７７９年に行なわれた「オークス」の成功により、翌年は３歳牡馬のレースを創設しようと意気込んでいました。この時点でダービー卿は一考します。“このレースを成功させるためにはレースの名称は名誉ある方がいい”と。そこで、当時のジョッキークラブ会長であったバンベリー卿の許へ走りました。
「今度の３歳牡馬レースで、是非バンベリー卿のお名前を拝借したいのですが」。
対するバンベリー卿。“創設されるばかりの、それもいつなくなってしまうかもしれない地方競馬のレースに、自分の名前を付けるなど甚だしい”と内心ご立腹。しかし、一介のジョッキークラブ会員ではあるものの、政治の世界では実力者であるダービー卿の頼み。やんわりと断るのですがそこは政治の実力者ダービー卿、粘り腰で迫ります。その追撃をかわすため、バンベリー卿はある言葉を放ちました。
「君の言い分もよくわかった。それならばコイントスで決めようじゃないか。こちらが出たら私の名前を、こちらが出たらダービー卿、あなたの名前を付ければいい」。
そして歴史でもっとも有名なコイントスが始まったのです。その結果はご存知の通り。晴れて３歳牡馬レース「ダービー」が開催されることとなったのです。しかし、距離は１６００ｍ！　当時では考えられないほどの短距離レースだったのです。その後１７８４年からはオークスと同じ２４００ｍで争われることとなりました。

それから１５２年後。１９３２年４月。東京・目黒。“日本版The Derby”「東京優駿大競走」が初めて行なわれたのです。日本初のダービー馬となったのはワカタカでした。

今年で７２回目を迎える「日本ダービー」。１９９４年に３冠馬となったナリタブライアンから１１年目、そして無敗で３冠馬となったシンボリルドルフから２１年目。２１世紀の名馬と謳われるであろうその馬は、無敗で皐月賞を制し、今２１年ぶりの“無敗３冠馬”へのリーチをかけようとしています。

ディープインパクト。
この馬の生涯に一点でもいい、土を付けるのは一体誰？

今週の出走予定馬（枠順確定！）。