昔、投稿天国でかな〜りマニアな競馬コラムを書いて、 かな〜りマニアな人のみにウケていた、『競馬のけ』の作者、“みやっち”。 そのコラムを通じて知り合うことになり、毎晩のように競馬談義に花を咲かせる お好み焼き屋、“ぐっさん”。 二人の「福井の隠れ競馬ファンと知り合って、競馬のロマンについて語り合いたい」という、 たったそれだけの想いで始まったこのサイト「競馬鹿人生」。 今夜も ぐっさんの店で競馬談義が始まった!
福井の競馬ファンに捧ぐ
幾多の戦いの末、休息のためにサラブレッドが訪れていたのは、 実は福井のお隣、石川県小松市にありました。 近くて遠く感じた小松温泉牧場。 「チーム一期一会」初の見学、とくとご覧ください。 |
「地図じゃ確かこのあたりなんだけど・・・本当にこんな細い道を馬運車が通れるんか?」
とぐっさんがこぼしたぐらいとんでもない田舎道を車は走ります。そのうち森の中に……
森の中の細道を走っていると、唐突に看板が。間違いなく「小松温泉牧場」と記されています。
とりあえず事務所を訪ね、見学者ノートに氏名等を書きます。そのあと、職員の方から見学についての注意事項をいくつか説明されました。
○厩舎内への立ち入りは禁止(ただし、外から見るのはOK)
○写真撮影はOKだがフラッシュをたくのはNG
○馬に触ることもNG
まあ、牧場見学の基本的なマナーではあります。
そして、最も知りたかったことを職員さんが言ってくれました。
「スイープトウショウは今4番の厩舎にいます」。
午後1時、見学開始。職員さんが案内するわけではなく、自由に場内を見ることが出来ます。
とりあえず場内を散策。これは洗い場でしょうか?
ウォーキングマシンです。一応トレーニング施設を備えています。ゲート練習用のスターティングゲートもありました。
芦毛のお馬さんがいました。「オグリロマンスの03」(父ボストンハーバー 母オグリロマンス 母父ノーザンテースト)。母オグリロマンスの母はあのオグリキャップの妹の桜花賞馬オグリローマン。ですからこの馬はオグリキャップの姪の子ということになります。
そしてそして……いました、スイープトウショウ!!
7月7日入厩ということは、宝塚記念から1週後にはこちらに来ていたと言うことになります。
ちょうどお昼ご飯の時でした。飼い葉をむしゃむしゃと。夏負けなどしていないようですね。
飼い葉だけでは足らず寝藁も食べていました。食欲旺盛だなあ。
ぐっさんと記念撮影。いやー、しかし身近にG1馬を見れることが出来るとは……
スイープトウショウのほかにも、いろんなお馬たちがいました。まずはマヤノジャハーン(栗東・坂口正大厩舎 父マヤノトップガン 母ジゼールペン 母父Cozzene 20戦3勝) トップガンの仔には珍しく芦毛。母父Cozzeneの影響が強く出たんでしょう。
洗い場で体を洗っていたのが、マイティーキラー(栗東・宮徹厩舎 父タバスコキャット 母アニーブラウン 母父ノーザンテースト デビュー前)女性厩務員さんが丁寧に体を洗っていました
おっと、これはコアレスハンター(大井・高橋三郎厩舎 父ハイブリッジスルー 母フオンドコマンダー 母父ハイコマンダー 36戦14勝) 2003年のマイルチャンピオンシップ南部杯と東京大賞典2着、JBCクラシック3着の実績がある南関東の強豪。東京湾を離れて日本海側に避暑中。
いろいろ見ているうちに、あっという間に1時間が過ぎていきました。
入厩している馬を見ていると、やはり栗東からの馬が多かったです。
4〜5頭まとめて送り込んでる厩舎も多かったです。
関西近辺で短期放牧に出せるような牧場はそう多くなく、
小松温泉牧場の果たす役割というのはこれからも大きいものになるのではないでしょうか。
さあ、夏を小松で過ごしたスイープやそのほかの馬たちが、
秋にどんな活躍をしてくれるのか、今から楽しみにしたいと思います。